덕질은 건전한 것/『私立・堀鐔学園』사립・호리츠바

[호리츠바학원③ 드라마씨디] 宝探しゲームにドッキドキ (일본어 대본)

개요강 2009. 1. 10. 17:49

 

 

  

スペシャルドラマシーディー

「私立・堀鐔学園 ③」宝探しゲームにドッキドキ

 

オープニング

 

黒モコナ: 私立・堀鐔学園。幼等部・中等部・高等部・大学・大学病院とでなるこの巨大な学園は、とある人物が私財のみで完成させたひとつの都市であり

白モコナ: 寄宿舎・研究所・映画館・病院・銀行などありとあらゆる施設が整ったこの学園としには、学生、職員、関係者、その他家族など合わせて、なんと1万人以上が登校、生活している

黒モコナ: と。何だかどこかで聞いたような設定の、堀鐔学園。今回は、堀鐔学園の名物先生達のお話

 

昼休み

 

鐔学園・理事長室

 

SE (有子、黒鋼、ファイ、会議中。書類をめくる音)

 

有 子: じゃ、運動部、文化部、共に今年の予算はこの提案書どおりという事で

ファイ: わ―い。お疲れ様でした、有子先生

有 子: 黒鋼先生、ファイ先生も予算組みご苦労様

ファイ: いいえ―。文化部のみんな喜びます―。運動部のみんなも。ね、黒様先生

黒 鋼: おう

有 子: 10月の恒例行事もこれで終了っと

 

SE (書類を机に置いて、立ち上がる有子)

SE (理事長室の窓をあける)

SE (昼休み中、校庭にいる生徒達の声が聞こえる)

 

有 子: は―。それにしても、平和ねぇ

ファイ: ですね―

黒 鋼: 平和でいいじゃねぇか

有 子: いいんだけど、つまらないのよね。平和は適度に乱れてこそよ

黒 鋼: 何さらっと不穏な事言ってんだ

有 子: (無視して) つまらない時は、やっぱり楽しくなきゃねぇ

 

SE (黒鋼、机の上に置いてあった書類を集めて)

 

黒 鋼: (悪い予感) 終わったな。終わったよな。俺は次の授業にの準備をしたいくから……

有 子: (許さず遮って) だから。ゲームをしましょう!

ファイ: わ―い、ゲ―ム―

黒 鋼: (負けないで) 二人で仲良くやってくれ。じゃあな

 

SE (出て行こうとする黒鋼)

 

有 子: ええ。二人でやってもらうわ。貴方とファイ先生で

黒 鋼: (理不尽) なんでだよ!!

 

タイトルコール

私立・堀鐔学園第3話・宝物探しゲームにドッキドキ

 

放課後

■ 理事長室

 

有 子: (はりきり) さ―て、点呼とるわよ―。サクラちゃん

サクラ: はい

有 子: ひまわりちゃん

ひまわり: はい

有 子: 小狼君

小 狼: はい

有 子: 小龍君

小 龍: はい

有 子: 百目鬼君

百目鬼: はい

有 子: 四月一日君

四月一日: はい

有 子: モコナ

白モコナ: は―い

有 子: モコナ

黒モコナ: はい

有 子: (満足) ん。全員揃ったわね

四月一日: 有子先生、質問があります

有 子: モコナは名字よ。ちなみに名前は、ソエルとラ―グ

四月一日: (びっくり) まじすか?! 知らなかった……(気づいて)じゃない! なんでおれ達放課後に、理事長室に集められてんですか?

有 子: ま―、ご機嫌斜めねぇ。また女子に、『四月一日君っていいひとだよね。でも彼氏って感じじゃないかな』って言われたの?

四月一日: な! ちょ!

ひまわり: (無邪気) 言われたの? 四月一日君

四月一日: いいいい、言われて

百目鬼: たな。昨日

黒モコナ: さらっと、ひどいな

小 狼: そんな事ないよ、四月一日君

サクラ: 四月一日君は凄く優しいし

小 龍: 料理もうまいな

サクラ: お裁縫だって

ひまわり: うん、本当に

四月一日: (嬉しい) ひまわりちゃん

ひまわり: お嫁さんに欲しいよね

 

SE (こける四月一日)

 

白モコナ: 一番ひどい

有 子: さ、四月一日でコントはこのぐらいにして

四月一日: 四月一日『で』ってなんですか! 『で』って!

有 子: 理事長室に集まってもらったのはね

四月一日: いじった上に流すんですか!

有 子: ちょっと手伝って欲しいことがあるのよ

白モコナ: なぁに? 有子先生

有 子: 宝探しをするの

黒モコナ: いつ?

有 子: 明日の休校日。この堀鐔学園でね

百目鬼: おれ達がですか?

有 子: いいえ。探すのは黒鋼先生とファイ先生。貴方達にはその宝探しのヒントを与える役をやって欲しいの

モコナ達: おもしろそう!

サクラ: どこでやるんですか?

有 子: 学校内よ

小 狼: 何を探すんですか?

有 子: (意味ありげに) ファイ先生の、大事なものよ

 

 

翌日

 

堀鐔学園・校門

 

ファイ: 綺麗な夜空だねぇ

黒 鋼: (不機嫌) ……

ファイ: (ご機嫌) 夜でも宝探し日和っていうのかな

黒 鋼: (不機嫌) ……

ファイ: 黒る―先生、お話してよ―

 

SE (黒鋼のほっぺたをひっぱるファイ)

 

黒 鋼: (痛い) ひゃめれ!

ファイ: やっとお話してくれた―。せっかく一緒に夜の校舎で宝探しするんだから、仲良くしようよ―

黒 鋼: 俺ぁやるなんて一言も言ってねぇ!

ファイ: でもやらないと、運動部も文化部も予算減らされちゃうよ―

黒 鋼: (悔しい) う……

ファイ: オレ、せっかく動きやすいように、シャツとジーンズで来たんだよ―。黒りん先生はいつもジャージだけど(韓国で'ジャージ'と言うなら、とても危険です。韓国人達はそれをチンポ'とか'金玉'などの言葉に思います。)

黒 鋼: 俺ぁこれが一番動きやすいんだよ。お前だって、それ前にボタンひっかけてぶっ飛ばしてヤツじゃねぇかよ

ファイ: ちゃんと繕ったも―ん

黒 鋼: 俺の裁縫道具持ち出してな

ファイ: 職員宿舎で御隣どうしなんだから、いいじゃん。ほら、袖すり合うも多勢に無勢ってね

黒 鋼: 意味わかんねぇぞ!

ファイ: あはは。ま、一緒にがんばろ―よ―。有子先生、どこで見てるか分かんないから、やる気見せないと―

黒 鋼: くっそ―。あの我が儘理事長め!

 

SE (校内放送から声)

 

有子・放送: 誰が我が儘ですって

黒 鋼: 校内放送でつっこむな!

ファイ: (感心) 見てるだけじゃなくて聞いてた―

有子・放送: 20時30分。時間ぴったりね

黒 鋼: (ぼそっと) 1分でも遅刻したら罰金だといったのは、そっちじゃねぇかよ

有子・放送: 

はい、私語は慎んで

黒 鋼: だから、どっから聞いてんだよ!

有子・放送: では、『ドキドキ! 堀鐔学園で宝探し! 見つからなったらお仕置きよ・行列が出来る湯煙殺人事件』を始めます

ファイ: わ―い

 

SE (ファイ、拍手)

 

黒 鋼: (つっこみ) 明らかにタイトルの後ろらへん、関係ねぇだろ!

有子・放送:

 さて。今回の宝物は、『ファイ先生の大事なもの』です

黒 鋼: なんだそりゃ

ファイ: ええ―。恥ずかいな

黒 鋼: 恥ずかしいもんなのかよ

ファイ: って、いうか。分かんない

黒 鋼: どういう事だ

有子・放送: 今日、ファイ先生の一番大事なものを、この学園に預かりました。ファイ先生には不許可で

黒 鋼: 犯罪だろう!

ファイ: あははは

黒 鋼: (つっこみ) 笑い事か!

有子・放送: タイムリミットはこれから1時間後。もし宝物を探せなかったら、黒鋼先生とファイ先生は一か月私の下業になって貰います

黒 鋼: ……帰る

有子・放送: 棄権は認めません

黒 鋼: どんな理屈だよ!

ファイ: (お気楽) 有子先生だからねぇ

黒 鋼: (理不尽) 探しゃいいんだろう、探しゃあよ! なんだその宝物ってのは!

有子・放送: それは秘密です

黒 鋼: (怒り心頭) ふっざけんなよ!

ファイ: 楽しそうですね―。でも、宝物が何か分からないで探すのちょっと大変だな―

有子・放送: だから、ヒントを用意しておいたわ

黒 鋼: (信じられない) ヒント?

有子・放送:

 宝物は、同じだけれど同じじゃないものよ 黒 鋼: ……なんだそりゃ

有子・放送:

 では。始めましょう

 

SE (開始を告げる鐘)

 

黒 鋼: それだけかよ! これからどうすりゃ……!

モコナ達: まかせて!

黒 鋼: (びっくり) うわっ!

白モコナ: モコナ達がヒントをあげる

黒モコナ: クイズに答えたらな

黒 鋼: 今日は休みだろうが。それもこんな遅くに!

白モコナ: 有子先生に頼まれたの

黒モコナ: 今日はみんなで、学園内の宿泊施設にお泊りだ

ファイ: いいね―。オレも一緒に泊まりたいな

白モコナ: 宝探しが終わったらね

黒モコナ: じゃ、行くぞ

白モコナ: ルルとララがいます

黒モコナ: 二人はそっくりだけど、どっちかが天使でどっちかが悪魔だ

白モコナ: 天使はいつも本当の事を言い、悪魔はいつも嘘をつきます

黒モコナ: どっちかが悪魔でどっちかが天使か知りたいんだ

白モコナ: どっちか一人に一回だけ質問出来るよ。さて

モコナ達: なんて質問すればいい?

黒 鋼: ……あぁ? (意味不明)

ファイ: 『貴方はルルちゃんですか?』

モコナ達: 正解―!

黒 鋼: (納得いかない) なんでだ?

モコナ達: 次のヒントは、調理実習室です

ファイ: 了解―。ありがとね―

モコナ達: がんばれ―

 

SE (黒鋼、ファイ、駆け足で移動)

 

黒 鋼: (まだ納得いかない) なんで、あれで分かるんだ?

ファイ: ルルちゃんが天使だとするでしょ。答えたのがルルちゃんなら答えは『はい』。答えたのが悪魔のララちゃんでも、『はい』になる。次は、ルルちゃんが悪魔だとする。答えたのがルルちゃんなら答えは『いいえ』。答えたのが天使のララちゃんでも、答えは『いいえ』になるよね。だから、ルルちゃんが天使なら答えは『はい』になって、ララちゃんが悪魔なら、答えは『いいえ』になる

黒 鋼: (理解出来ない) ……なんでだ

ファイ: (流して) さ―手、調理実習室に行かなきゃね―

黒 鋼: (やっぱり分からない) だからなんでだよ

 

 

調理実習室

 

SE (ファイ、扉を開ける)

 

黒 鋼: (まだ考えてる) ルルとララで……

ファイ: (無視) こんばんは―。ぁ、四月一日君と百目鬼君

百目鬼: こんばんは

四月一日: こんばんは、ファイ先生、黒鋼先生

ファイ: 休日にご苦労様―

百目鬼: いえ

ファイ: 二人が次のヒント担当?

四月一日: はい、でも……、すみません

ファイ: なんで?

四月一日: (申し訳ない) これ、おれが考えたんじゃないですから

ファイ: ん??

黒 鋼: (小声で) ルルが天使で、ララが悪魔、いや天使か……

四月一日: (申し訳ない) この角煮まんじゅう。2つのうちのどちらかに、死ぬほどカラシが入っています

ファイ: あ―。カラシが入ってないのを当てればいいのか―

百目鬼: 違います

ファイ: んん?

百目鬼: カラシが入ってるのを当てて、完食してください

ファイ: あははははは (ほら、笑ってるバイじゃねだろう、この馬鹿野郎!!)

四月一日: 有子先生が考えたんですからね、おれじゃねぇっすから

ファイ: やんちゃするな―、有子先生。でもヒント欲しいし、やるしかないねぇ、どうぞ黒ぴょん先生

黒 鋼: (即つっこみ) 俺かよ!

四月一日: すみません、本当に

黒 鋼: 四月一日君悪いんじゃねぇだろ。全部、あの我が儘魔女のせいだ

有子・放送: 誰が魔女ですって

黒 鋼: (びっくり) うわっ!

ファイ: 有子先生、すご―い

四月一日: つか、恐ろしいです

有子・放送: 早くしないと、ヒント出す生徒達が待ちくたびれるわよ

ファイ: タイムリミットもあるしね―

黒 鋼: くっそ―

 

SE (黒鋼、角煮まんじゅうを手にとる)

 

黒 鋼: これだ!

 

SE (黒鋼、食べる)

 

黒 鋼: (食べている)

ファイ: (楽しい) どうかな―どうかな―

 

四月一日: だだだ、大丈夫ですか?!

黒 鋼: (辛いが食べている)……、く、食ったぞ

ファイ: やった―

 

SE (正解の鐘)

 

四月一日: 先生、水、水!

 

SE (黒鋼、水を飲む)

 

ファイ: ナミダ眼の黒ぴっぴ先生、かわいかったね―

黒 鋼: (まだ辛い)……てめぇ、一発殴らせろ

百目鬼: 次のヒントは、音楽室です

 

 

学内廊下

 

SE (歩いている黒鋼、ファイ)

 

ファイ: 黒様先生の野生のカンは凄いね―

黒 鋼: (まだちょっと辛い) 今度ああいうのがあったら、てめぇがやれよ

ファイ: え―。こういうのは生命力が強いひとのほうが、向いてると思うな―

黒 鋼: しかしさっきから行き先指定されるばっかで、肝心の宝物が何なのかさっぱり分かんねぇんだが

ファイ: そうだねぇ。あ、ピアノ

黒 鋼: 音楽室からだな

ファイ: (楽しい) 夜の音楽室からピアノって、ちょっとこわいねぇ

 

 

■ 音楽室

 

SE (扉、開ける)

 

ファイ: サクラちゃん、ひまわりちゃん

サクラ: こんばんは

ひまわり: こんばんは

ファイ: ここのヒントの係は二人―?

サクラ: はい

黒 鋼: 女子までこんな遅くに

ファイ: 終わったら、なるべく早く宿泊施設のほうに行ってね―

サクラ ひまわり: はい

 

SE (ファイ、黒鋼、ピアノの側に)

 

ファイ: 今、弾いてたの、ひまわりちゃんだったんだ。上手だねぇ

ひまわり: 有り難うございます

ファイ: 音楽室でピアノって事は―。分かった。次は、ひまわりちゃんの伴奏で、サクラちゃんと黒みー先生がデュエット

黒 鋼: もし本当にそうだったら、俺ぁ、この場で帰るからな

サクラ: え、えっと、違います

ファイ: 残念―

サクラ: 今からひまわりちゃんがピアノで、3つ音を出します

ひまわり: ドとか、ラとか

サクラ: それを聞いて、何の音か答えてください

ファイ: 聴音か―

黒 鋼: ちょっと待て、俺ぁ分かんねぇぞ

ひまわり: じゃ、始めます

黒 鋼: いや、だから待てって……

 

SE (ピアノのレ)

SE (ピアノのシ♭)

SE (ピアノのファ#)

 

サクラ: どうですか?

黒 鋼: いや、だから……

ファイ: レ。シのフラット。ファのシャープ

 

SE (正解の鐘)

 

ひまわり: 正解です

サクラ: (感動) ファイ先生、すごいです

ひまわり: 楽器、何かやってらっしゃるんですか?

ファイ: おれはやってない―。でも、ずっとピアノ習ってたひとが、側にいたからね

サクラ: じゃ、次のヒントは、体育館です

 

 

体育館への廊下

 

SE (黒鋼、ファイ、廊下を歩いている)

 

ファイ: ひまわりちゃん、本当に上手だね―。今度の芸術祭、サクラちゃんと知世ちゃんの歌で、ひまわりちゃんの伴奏とかいいな―

黒 鋼: (何か考えている)……

ファイ: どしたの、黒様先生

黒 鋼: 宝物ってのは、ひょっとして……

 

体育館

 

SE (近づいてくるバスケットボールの音)

  

小 龍: 手はボールに添えて

小 狼: こうかな

小 龍: シュートは手首のスナップを利かせて

 

SE (ボールがリングに入る音)

 

小 狼: 入った!

 

SE (ファイ、黒鋼。小狼達の側へ)

 

ファイ: 小龍君と小狼君だ―

小 狼: こんばんは

小 龍: こんばんは

ファイ: 二人でバスケット?

小 狼: 兄さんに教わって

ファイ: 小龍君、バスケット部だもんね―。小狼君と同じサッカー部かなと思ってたんだけど

小 龍: 顔が同じでも、性格は違いますから

黒 鋼: (何となく分かってきた)……おまえ達のヒントはなんだ

小 狼: いえ、おれ達は……

 

SE (突然電源が落ちる音)

 

黒 鋼: 何だ?!

小 狼: 電気が消えた!!

 

SE (何か争うような音)

SE (床に倒れるような音)

 

小 龍: 小狼、大丈夫か?!

小 狼: う、うん! 先生達は?!

 

SE (電気が点く)

 

小 龍: 点いた

小 狼: なんで急に停電したんだろう

小 龍: それに、何か音がした。床に倒れるような

小 狼: もみ合ってるような音も……。(気づいて)ファイ先生!

黒 鋼: 何ひっくり返ってんだ、おい!

 

SE (黒鋼、小狼、倒れてるファイに駆け寄る)

 

小 狼: ファイ先生! 先生!

ファイ: (意識がはっきりしない) あ……れ?

小 龍: 起きあがらないで。頭を打ってるかもしれない

小 狼: (心配) 何があったんですか?!

ファイ: 暗くなったとき、急に、誰かにひっぱられて……

小 狼: 誰がそんな事を……

有子・放送: 55分経過

小 狼: 有子先生に宝探しを中止して貰いましょう。ファイ先生を医務室に運ばないと

有子・放送: 残り4分

黒 鋼: (考えている)……

小 龍: 動かさないほうがいい。校医の星史郎先生を呼んで来よう

有子・放送: 残り3分30秒

黒 鋼: 宝は……

ファイ: 先生……?

 

SE (黒鋼、ファイの手を掴む)

 

黒 鋼: こいつだ

 

(間)

 

SE (正解の鐘)

 

有 子: 正解よ―!

 

SE (クラッカーの音)

SE (体育館の窓から入ってくる有子)

 

黒 鋼: また窓からよ!

ファイ: や―。分かるとは思いませんでした―

 

SE (窓から入って来るファイ)

 

ファイ: 久しぶり―、ユゥイ

ユゥイ: 久しぶりだね、ファイ

小 狼: (驚愕) ファイ先生?! え?! でも、こっちにもファイ先生が!!

ファイ: そっちに倒れてたのは弟。双子のね―

小 狼: ええええ?!

ユゥイ: (優しい) ユゥイといいます。兄がいつもお世語になっています

小 狼: (混乱) いいい、いえ! こちらこそ!

有 子: (感心) ほんと、良く分かったわね

黒 鋼: ヒントがあったからな。最初のクイズは、『そっくりの二人』。調理実習室でも、『ふたつのうちのどちらかがアタリ』。音楽室では、『ピアノ』

ファイ: ピアノが?

黒 鋼: おまえが言ったんだろうが。『ずっと習っていたひとが側にいた』

ファイ: あ―、前に弟がピアノを習ってたって、黒きゅう先生に教えちゃってたなぁ。でもそれが双子だとは言ってなかったのに

黒 鋼: 最後の体育館は、この二人じたいがヒントだ。『双子の兄弟』

小 狼: そ、そうだったのか

小 龍: 小狼には知らせてなかったからな。途中でファイ先生とユゥイさんが入れ替わるって知ってたら、黒鋼先生に自然に対応出来なかっただろう

小 狼: そ、そうかな

小 龍: そうだ

黒 鋼: 最初に理事長が言ってた、『同じだけど同じじゃない、大事なもの』。つまり、宝物はこいつの双子の弟だろ

有 子: ま―。黒鋼先生じゃないみたい。っていうか別人? 体育館が真っ暗になった時、黒鋼先生も入れ替わってたりして

小 狼: (びっくり) ええ?! 黒鋼先生も双子なんですか?!

黒 鋼: 違う!

有 子: 何気に乗るわね、小狼君

小 龍: いや、こいつは真剣です

小 狼: (分からない) え? え?

ファイ: 小郎君も天然だから

小 狼: え?

 

 

調理実習室

 

SE (四月一日が焼き鳥を焼いている)

  

有 子: 四月一日―。つまみがなくなった

黒モコナ: 焼き鳥、もっと―

四月一日: 今持っていきます! (怒) ったく、なんで休日の、それもこんな時間に調理実習室でおさんどんせねばならんのじゃ!

ひまわり: 四月一日君、すっごく美味しいよ

四月一日: (ころっ) もう何体でも焼くから、どんどん食べてね、ひまわりちゃ―ん!

百目鬼: 砂肝、もっと焼け

四月一日: (怒) てめぇで焼け!

サクラ: 本当にそっくりですね、ユゥイさんとファイ先生

ユゥイ: (ファイより落ち着いた話し方で) 小狼君達もね

小 龍: いつ日本に?

ユゥイ: 昨日帰ってきたばっかりなんだ。ずっとイタリアで店をやってたから

白モコナ: 何のお店なの?

ユゥイ: レストランだよ。イタリアンの

白モコナ: すごいね! お料理上手なんだ

ユゥイ: 好きだね、作るのは

サクラ: ファイ先生は化学の先生で、ユゥイさんはコックさん

ひまわり: 色々混ぜたり作ったりする所が、似てるのかな

ユゥイ: (笑って) そうだね

黒モコナ: 四月一日も料理すごく上手なんだぞ

白モコナ: 美味しいよ。ほら

ユゥイ: ありがとう

 

SE (ユゥイ、食べている)

 

ユゥイ: (優しく) うん、本当に美味しいね

四月一日: (緊張) あ、有り難う御座います

ユゥイ: 来月から、調理実習の講師として、この学校にお邪魔する事になったんだ。君と一緒に料理するのが楽しみだよ

四月一日: (照れる) いや、そんな……

百目鬼: ネギマ焼け

四月一日: (つっこみ) おまえさっき砂肝っつっただろうが!

有 子: ほんと、ユゥイ先生の料理、楽しみね―。お酒が進む感じのを是非お願い

四月一日: いや、学校で酒進んじゃまずいでしょ

有 子: 四月一日ったら、堅いわねぇ。百目鬼君は一緒に飲むでしょ?

百目鬼: いただきます

黒モコナ: モコナも!

 

SE (有子、ワインを取り出して机に置く)

 

四月一日: って、それ!!

有 子: (ご機嫌) ユゥイ先生のイタリアン土産。赤ワインよ―。みんなで飲みましょ―

四月一日: ちょっと休日だからって!

有 子: グラス―グラス―

白モコナ: モコナも!

 

SE (離れた所で食べている黒鋼先生とファイ先生)

 

ファイ: ね―。黒みゅう先生ってば―

黒 鋼: ……

ファイ: ほんとうに知らなかったんだって。あの体育館で真っ暗になった時、外に連れていかれるまで、ユゥイが宝物役だって

黒 鋼: ……

ファイ: ほんとうだって―。ユゥイが帰って来た事も知らなかったし。有子先生が、内緒にしとけって言ったんだって

黒 鋼: ……

ファイ: 体育館の外で説明されて、オレもびっくりしたんだよ―

黒 鋼: ……

ファイ: え―ん、信じてよ―

黒 鋼: ……

ファイ: 今日、黒ぴっぴ先生の部屋に、とっておきの日本酒お持ちしますから―

黒 鋼: ……ふん

ファイ: わ―い、ご機嫌ちょっと直った―

黒 鋼: ……同じだけど同じじゃない

ファイ: ん―?

黒 鋼: 小狼達もそうだが、おまえ達も性格、随分違うんだな

ファイ: でも、顔はそっくりでしょ? 今でもわざと似せてたら、まわりのひと殆どどっちがどっちか分からなくなるもん―

黒 鋼: その年でまだそんな事やってんのか

ファイ: あはは。でも、ホント、良く分かったよね。体育館で倒れてたのがオレじゃないって。服まで同じだったのに。やっぱり野生のカン?

黒 鋼: ……シャツのボタンだ

ファイ: え?

黒 鋼: ボタンを縫いつける糸。他のは白いだが、上から2番目のボタンだけ、おまえのは糸の色がわずかに違う。俺の裁縫箱にあった行成色だ

ファイ: ……体育館で倒れたユゥイのは、全部白かった、と

黒 鋼: おう

ファイ: (……感心) 黒様ってなんか思ってたより、凄いひとかも

黒 鋼: 思ってたよりってのはなんだ

ファイ: や―。ちゃんと推理したり出来るんだな―って。意外にも

黒 鋼: (怒)……意外ってなぁ、どういう意味だ

ファイ: あ―、怒らない―で。本心だから

黒 鋼: ぶっ飛ばすぞ、てめぇ!

ファイ: きゃ―

 

SE (どたばた追いかけっこする、黒鋼とファイ)

 

白モコナ: 追いかけっこだ―

黒モコナ: やれやれ―

サクラ: ええっと。宝探しをしたら、黒鋼先生とファイ先生の友情が深まって

小 狼: 仲良くなるからって、有子先生が

小 龍: 言ってたんだがな

ひまわり: だから、もっと仲良しになったじゃない?

百目鬼: つくね焼け

四月一日: 命令すんな!

 

SE (まだ追いかけっこ中の、黒鋼とファイ)

 

ファイ: あ! いいもの飲んでる―! オレの分、残しておいてね―

黒 鋼: 待てこのやろ! (気づいて) ああ! 生徒らに何飲ましてんだ、理事長!

有 子: あはははは。黒鋼先生にもちゃんと分けてあげるわよ―

 

SE (有子、ユゥイにワインをついでもらいつつ)

 

有 子: 今日は協力してくれてありがと

ユゥイ: (優しい) いいえ。日本で教師になると聞いて驚きましたが、ファイが楽しそうで良かったです

有 子: (笑って) 貴方もこの学園に来てくれれば、毎日楽しいことでいっぱいよ

ユゥイ: 今日みたいな?

有 子: 今日以上に。堀鐔学園、いつも平和よ。適度に乱すけれどね

 

-END- 

 

 

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