덕질은 건전한 것/『私立・堀鐔学園』사립・호리츠바

『堀鐔学園①ドラマシイーディー』バレンタインデーにドッキドキ!

개요강 2009. 1. 16. 04:31

 

 

スペシャルドラマシーディー

「私立堀鐔学園 ①」バレンタインデーにドッキドキ!

 

■ オープニング

 

白モコナ: 私立・堀鐔(ほりつば)学園。幼等部・初等部・中等部・高等部・大学・大学院とでなるこの巨大な学園は、とある人物が資材のみで完成させた巨大なひとつの都市であり

黒モコナ: 寄宿舎・研究所・映画館・病院・銀行などありとあらゆる施設が整ったこの学園都市は、学生、職員、関係者、その他家族など合わせて、なんと一万以上が登校、生活している

白モコナ: と。なんだかどこかで聞いたような設定の、堀鐔学園は、海外からの留学生も多い。今回はその中のひとり、高等部に所属する留学生小狼のお話

 

 

■ 朝

 

■ 登校路

 

SE (学校までの道を歩く生徒達)

SE (小狼、歩いている)

 

小 狼: 今日は天気がいいな。まだ2月なのに春みたいだ

 
SE (サクラの走り寄る音)

 

サクラ: 小狼君!

小 狼: (振り向いて) サクラさん…

サクラ: (嬉しい) おはよ

小 狼: (ちょっと照れている) おはようございます。

サクラ: また敬語

小 狼: あ…

サクラ: クラスは隣だけど同じ学年なんだもの、敬語は使わないで、ね

小 狼: はい。あ…、うん

サクラ: 小狼君が留学して来て一カ月だけど、どう? 慣れてきた?

小 狼: はい。あ、うん。みんな仲良くしてくれるし

サクラ: 良かった。B組みの四月一日君と百目鬼君と仲良しだものね。でももし何か困った事があって、何かわたしが出来る事があったら、言ってね

小 狼: (嬉しい) …うん

サクラ: そういえば。明日は2月14日だね

小 狼: そうだね

サクラ: (ちょっと言い淀んで) あ、あのね。わたしもチョコレート、作ろうと思ってるんだ

小 狼: え?

サクラ: (照れて) 明日は、…バレンタインデーだもの

小 狼: ……え?

 

 

B組・教室

 

SE (授業終了のベル)

SE (ガタガタと椅子をひく音)

SE

四月一日: ふ―。やっと昼休みだな。小狼

小 狼: 四月一日君

四月一日: 一緒に弁当食べねぇ?

小 狼: うん…

四月一日: …何か今日は朝からずっと浮かない顔だな。何かあった?

小 狼: あったんじゃないんだけど、ちょっと気になる事があって…

四月一日: 何だ?

小 狼: 明日は2月14日だよな

四月一日: うん

小 狼: で、その日が…

 

SE (教室の扉開ける音)

 

百目鬼: 四月一日、卒業式の打ち合わせ時間だぞ。早くしろ

四月一日: 今行こうと思ってたんだよ! ちょっと小狼と話してたんだ!

百目鬼: なんだ。だったら先に行ってる

小 狼: 大丈夫だよ。たいした事じゃないから。百目鬼君と一緒に行ってくれ

四月一日: う―ん

小 狼: 本当に大丈夫だから

四月一日: じゃあ、戻ってから聞くから、な

小 狼: ありがとう

 

SE (四月一日、椅子から立ち上がる)

 

四月一日: じゃ、後で

百目鬼: じゃあな

小 狼: うん

 

SE (四月一日、百目鬼、教室を出ていく)

 

小 狼: (ため息)

 

SE (モコナ移動中。2モコナ分)

 

白モコナ: しゃ―おらん!

黒モコナ: 小狼!

白モコナ: どうしたの?

黒モコナ: どうしたんだ?

小 狼: モコナ達

白モコナ: ため息ついてたでしょ?

黒モコナ: ついてた。いやな事あったか?

小 狼: そうじゃないんだ

白モコナ: モコナ、相談にのるよ

黒モコナ: のるぞ。同じクラスだしな!

白モコナ: 友達だもん!

小 狼: (感激) モコナ…。実は…

モコナ達: 実は?

小 狼: バレンタインデーとチョコレートの関係は?

 

 

タイトルーコール

『私立 ・堀鐔学園』第1話・バレンタインデーにドッキドキ!

 

■ 外 (校庭)

 

SE (校庭から昼休みの生徒達の声が聞こえる)

 

小 狼: ごめんな。お昼休みにヘンな話に付き合わせて

黒モコナ: 気にするな。(食べながら) 小狼の弁当美味しいし

小 狼: (ちょっと嬉しい) うちの父さん、料理上手だから

白モコナ: (食べながら) でも、びっくり。小狼、バレンタインデー、知らないの?

黒モコナ: 小狼、考古学者のお父さんと色んな国を旅してたから、知ってるかと思ってた

小 狼: いや、聞いた事はあるんだけど。でも、おれが知ってるバレンタインデーと、この日本のバレンタインデーが違う気がするんだよ

白モコナ: どんな風に?

小 狼: おれが知ってるバレンタインデーは、聖人の記念日だったよ。でも今日、サクラさんが明日はバレンタインデーだからチョコレート作るって…。で、クラスで女の子達がチョコレートの話をしてて。おれが知ってるバレンタインデーは、チョコは関係なかったんだ

黒モコナ: なるほど

白モコナ: それはね

 

SE (化学準備室の窓があく音)

 

ファイ: あ―。美味しそうなお弁当食べてる!

小 狼: ファイ先生

ファイ: オレも欲しいな―。そのだし巻きタマゴ

小 狼: あ。はい、どうぞ

ファイ: わ―い

 

SE (ファイ、窓から外へ着地)

 

白モコナ: いけないんだ―。化学先生が窓から出て来るなんて

黒モコナ: 化学準備室から出てきたぞ

ファイ: 大丈夫だよ―。小狼君とモコナ達がナイショにしといてくれれば―

小 狼: はい。内緒にします

ファイ: あはは―。小狼君、本当に真面目だね。じゃ、タマゴ焼き頂きま―す(食べるな―!!)

 

SE (ファイ、食べて)

 

ファイ: おいし―

小 狼: ありがとうございます

ファイ: どう? この堀鐔学園は?

小 狼: 楽しいです

ファイ: 友達も出来たみたいね。同じクラスの四月一日君と、百目鬼君と良く一緒にいるし

小 狼: はい

ファイ: 後、C組のひまわりちゃんと、サクラちゃん

小 狼: (どきっ) !

ファイ: どっちもお花の名前だ―。かわいいねぇ

小 狼: (照れて) は、はい…

ファイ: (食べながら) で、バレンタインデーがなんとかっていってたけど、どうしたの?

小 狼: (照れて) あ…

ファイ: ごめんね―。聞こえちゃった

白モコナ: 小狼ね、日本のバレンタインデーが良く分からないんだって

ファイ: あ―。小狼君、日本に来てまだちょっとだもんね―

小 狼: はい。2月14日なんですよね? 日本でもバレンタインデーは

ファイ: そうだよ―

小 狼: それとチョコレートは、何の関係があるんでしょう?

ファイ: あはは、そっか―。そうだよねぇ。海外じゃチョコ、関係ないもんね。よし、ここは、あの人に教えてもらおう!! 黒たん先生―!!

小 狼: え?!

 

SE (足をとめる音)

 

黒 鋼: あぁ?

白モコナ: 黒たん先生!!

ファイ: おいでおいで

黒 鋼: 人を犬みてぇに呼ぶな! 忙しいんだよ!

ファイ: 昼休みだよ!

黒 鋼: 準備があるんだよ、次の体育の授業の!

ファイ: まだ時間あるでしょ? ちょっと小狼君に教えてあげてよ―

黒 鋼: 何をだよ

ファイ: 小狼君、日本のバレンタインデーが何か分からないんだって

黒モコナ: そうなんだよな。小狼

小 狼: は、はい

黒 鋼: ありゃ、菓子メーカーの陰謀だ

小 狼: は?

黒 鋼: 行くぞ。俺ぁ忙しいんだ

小 狼: あ、ありがとう御座いました。黒鋼先生

ファイ: ありがと―。黒様―

黒 鋼: 黒鋼だ!!

 

SE (黒鋼、歩いていく)

 

小 狼: 陰謀…。そんな大変な事だったんですね

黒モコナ: それは

白モコナ: ちが (ファイに口をふさがれる)

ファイ: あははは

 

SE (お昼休み終了のベル)

 

ファイ: あらら。お昼休み、終わっちゃうね。予鈴だ―

小 狼: 教室に戻らないと。ファイ先生、有り難う御座いました

白モコナ: (もごもご)

黒モコナ: (もごもご)

ファイ: いえいえ。お役に立てなくて―(この詐欺野郎)

小 狼: 先に教室戻ります。おれ、日直なんで

ファイ: は―い。お弁当箱はモコナ達と片付けておくよ

小 狼: よろしくお願いします。じゃあ

ファイ: じゃあね―

 

SE (小狼、歩いていく)

 

白モコナ: (やっと手をはずしてもらって) ぷわ!

黒モコナ: (やっと手をはずしてもらって) ぷわ!

モコナ達: くるしかった―

ファイ: あはは、ごめんねぇ

白モコナ: 小狼、きっとバレンタインデーの事、誤解しちゃったよ

黒モコナ: 陰謀とかな

ファイ: だって。面白そだったも―ん(自分の楽しさをため、そんな真似を…ほんとに最低だ)

白モコナ: ………

黒モコナ: ………

白モコナ: そうだね

黒モコナ: そうだな

モコナ達: 面白ければ、いいな

ファイ ・モコナ達 ね―

 

 

教室までの廊下

 

SE (廊下を歩いている音と、他の生徒達の声)

 

ひまわり: 小狼君

小 狼: 九軒さん

ひまわり: 今日の日直、小狼君だよね。これ、B組の先生から預かって来たの。ホームルーム前に黒板に貼っておいて下さいって

小 狼: ありがとう

 

SE (ひまわりから紙を受け取る)

 

ひまわり: どうしたの? 元気ないね

小 狼: え。そうかな

ひまわり: っていうか、難しい顔?

小 狼: そんなに顔に出てるかな

ひまわり: うん。出てる

小 狼: そ、そうか…

 

SE (歩きながら)

 

ひまわり: 聞いても大丈夫?

小 狼: …さっき、黒鋼先生に、バレンタインデーの事、聞いたんだ

ひまわり: ああ、明日だもんね

小 狼: なんだか、大変な事みたいで…

ひまわり: 女の子にとっては、大変だよね

小 狼: や、やっぱりそうなのか

ひまわり: その日に命かけちゃう子もいるから(たとえば、四月一日とか…ふふッ)

小 狼: い、命?!

ひまわり: 女の子はね

小 狼: (混乱) う…

ひまわり: 小狼君もきっとたくさんもらうね

小 狼: え?!

ひまわり: チョコレート

 

SE (始業のベル)

 

ひまわり: あ、遅刻しちゃう。じゃあね

小 狼: う、うん

 

SE (ひまわり、教室へいそぐ)

 

小 狼: 陰謀で命がけのチョコレート

 

 

教室

 

SE (ざわついている教室)

SE (小狼、席につく) 

 

百目鬼: さっきは悪かったな。四月一日、連れだしちまって

小 狼: いや、気になってた事は聞けたし

百目鬼: …にしてはさっきより顔色が悪いが?

小 狼: …さっき、気になってるっていった2月14日の事を、ファイ先生と黒鋼先生と九軒さんに聞いたんだけど…

有 子: って事はバレンタインデーね

小 狼: わ!!

 

SE (突然声をかけられて小狼、椅子からひっくりかえる)

 

小 狼: ゆ、有子先生

百目鬼: 次、隣のクラスで古典の授業でしょう?

有 子: いいのよ、持たせておけば。よいしょっと

 

SE (廊下の窓から小狼達の教室に入ってくる有子)

 

百目鬼: なんで窓から入ってくるんですか?

有 子: 近いからよ

小 狼: この学校の先生は、窓から出入りする決まりになってるんですか?

有 子: いいえ。でも緊急時はやむをえないと通達を出しているわね。古典教師兼理事長として

百目鬼: 今が緊急時なんですか

有 子: ええ。バレンタインデー前日に留学生がバレンタインデーについて何やら思案顔なんですもの。超緊急事態よ

百目鬼: はぁ

有 子: で? どうしたの、小狼君

小 狼: あの、授業が…

有 子: それはそれ。これはこれ

小 狼: で、でも…

有 子: (迫力) いいなさい

小 狼: (気圧されて) は、はい。日本のバレンタインデーが良く分からなくて。最初にモコナ達に聞いてたんですけど、途中でファイ先生が来て

百目鬼: (そりゃ駄目だという風) あ―

小 狼: そしたら、ファイ先生が黒鋼先生を呼び止めて。黒鋼先生が、バレンタインデーは陰謀だって。で、その後九軒さんが、女の子は命かげだって教えてくれて

百目鬼: (やっぱり駄目だという風) あ―

小 狼: …日本のバレンタインデーは、大変な日なんだなって

有 子: …そうよ

 

SE (有子、小狼の肩をたたいて)

 

有 子: 日本ではバレンタインデーは大変な日なの

小 狼: そ、そうなんですか

有 子: 陰謀うずまく、女子の命をかけた戦いの日なのよ

小 狼: (おののいて) 戦い…。でも、戦いにチョコレートは何の関係があるんですか?

有 子: ある意味、武器ね、それをつかって、ねらい打ちっていうか(いったい何処のチョコなんだよ?!)

小 狼: 打つんですか?!(とてもカアイ)

有 子: 炸裂される事もあるわね。手作り攻撃とか

小 狼: 炸裂?!

百目鬼: ……

有 子: 小狼君も、明日はチョコレート持った女子の戦いに巻き込まれないようにね

小 狼: …は、はい。あ、あの

有 子: なぁに?

小 狼: 女の子は全員、なんですか?

有 子: 参加しない女子もいるけれど、大多数は参禅するわね

小 狼: (心配で思わず) じゃあ、サク…

 

SE (扉があく音)

 

ファイ: 化学の時間だよ―

白モコナ: 時間だよ―

黒モコナ: 時間だよ―

 

有 子: というわけで。頑張ってね―

 

SE (有子、窓をこえて出ていく)

 

百目鬼: また窓から出ていった…

 

SE (ばたばた教室に四月一日入ってくる)

 

四月一日: すみません、遅れました―!

ファイ: ぎりぎりセーフだよ―

黒モコナ: 良かった

 

SE (自分の席につく四月一日)

 

百目鬼: 遅いぞ

四月一日: うるせ―。こっちの担当の打ち合わせが全然まとまらなくて、結局放課後また集まる事に…って。小狼?

小 狼: …え?

四月一日: なんかさらに顔色悪いぞ。2月14日の事か?

小 狼: いや、それは分かったんだ。教えてもらったから

百目鬼: …あれは教えたっつうか、歪曲過ぎてるというか

四月一日: ?なんだ?

ファイ: はいそこ―。おしゃべりはいいんだけど、ここ試験にでるよ―。後で困っちゃうかも―

四月一日: わわ、(ファイに) は、はい!

小 狼: (小さく) ごめん

四月一日: (小さく) いや、でも本当に大丈夫か?

小 狼: (小さく) うん。(M) でも。日本のバレンタインデーって、大変なんだな。サクラさんは、大丈夫なのかな

 

 

次の日

 

学校

 

SE (登校中のざわめき)

SE (2モコナの移動音)

 

白モコナ: 小狼、おはよ―

黒モコナ: おはよう!

小 狼: …おはよう

白モコナ: 元気ないね

小 狼: …今日は2月14日だから。日本の女の子達が、陰謀で戦う日なんだろ?

 

SE (歩いている小狼と2モコナ)

 

白モコナ: (小さく) 信じてるね

黒モコナ: (小さく) 信じてるな

小 狼: だから…

 

SE (駆け寄る音)

 

白モコナ: あ! 女の子だ

黒モコナ: 何か持ってるな

白モコナ: こっちくるよ

黒モコナ: あっちからも!

白モコナ: そっちも!

 

SE (さらに足音増える。団体で小狼のほうに向かってきてる感じ)

 

小 狼: わ―!

 

 

B組 ・教室

 

SE (教室の扉があく音)

 

四月一日: あ。小狼、おはよ―

百目鬼: よう

四月一日: って、なんだその格好! どっかで派手に転んだのか?!

小 狼: (息をきらして) と、登校中に、女の子達が…

白モコナ: いっぱい来たの

黒モコナ: チョコもってな

四月一日: (微笑ましい) バレンタインデーだもんなぁ

百目鬼: おまえはもらったのか

四月一日: うるせぇよ!

小 狼: (まだ息をきらして) なんだか、みんな、と、突進してきて。他の学校の子もいて。避けるのに精一杯で…。まさに命がけって感じだった

四月一日: は? なんで避けるんだ?

百目鬼: (ある意味感心) 本当に信じてたのか…

小 狼: (息荒い) あのチョコが武器なら、やっぱり何か仕掛けがあるのかな。食べたら大変な事になるとか…

四月一日: (事情が分からない) 小狼…?

小 狼: (まだ息きらしている) 日本の女の子って、…すごいんだな

 

SE (扉あく音)

 

ひまわり: おはよう

四月一日: (喜び) ひまわりちゃ―ん!

百目鬼: よう

白モコナ: おはよ!

黒モコナ: おはよう!

ひまわり: 小狼君、もう来てる?

小 狼: (息、ちょっとととのってきた) う、うん

ひまわり: サクラちゃん

 

SE (ひまわりに呼ばれて一歩出て)

 

サクラ: (照れ) あ、あの…。ちょっといいかな

小 狼: (分かってない) うん、まだ始業まで時間あるし

サクラ: じゃ、じゃあ。ちょっと時間もらってもいい?

小 狼: いいよ

黒モコナ: 小狼、カバン、預かっててやる

小 狼: ありがと

白モコナ: いってらっしゃ―い

 

SE (二人。歩いていく)

 

白モコナ: サクラ、渡すんだね

黒モコナ: だな

ひまわり: そうだ。四月一日君

四月一日: (期待) は、はい!!

 

SE (紙袋からチョコの包みを取り出して)

 

ひまわり: これ、もらってくれる?

四月一日: ここここ、これは、ちょ、ちょちょ!

ひまわり: うん。チョコレート

四月一日: (感激) もらいますう! いや、頂かせてください―!!

ひまわり: はい。百目鬼君にも

百目鬼: どうも

 

SE (こける四月一日)

 

ひまわり: モコナちゃん達も。はい

白モコナ: わ―い!

黒モコナ: わ―い!

四月一日: (突っ伏したまま) あ、あはははは。ひまわりちゃん、優しいなぁ―

 

 

校庭裏

 

SE (遠くに生徒達のざわめきが)

 

サクラ: (照れている) 授業前に、ごめんね

小 狼: いや。でも、どうしたのかな

サクラ: あ。あのね。今日、バレンタインデーでしょ?

小 狼: (緊張) う、うん…

サクラ: チョコ、作ったの。桃矢兄さんに邪魔されたんだけど、お友達の雪兎さんが手伝えってくれて…

小 狼: (さらに緊張) …

 

SE (サクラ、チョコレートを小狼に向けて差し出す)

 

サクラ: 小狼君…、もらって…くれる?

小 狼: (息をのむ) !

サクラ: ……

小 狼: ……

 

SE (ざわめき、聞こえる)

 

サクラ: (返事が来ないので泣きそう) あ、あの…迷惑だったら…

小 狼: 迷惑じゃない

 

SE (小狼、チョコレートを受け取る)

 

小 狼: 有り難う

サクラ: (嬉しい) …小狼君

小 狼: (サクラを見つめる) ……

サクラ: (小狼を見つめる) ……

 

小 狼: だから…

 

SE (サクラの肩に手を置いて)

 

小 狼: おれも戦う

サクラ: …え?

小 狼: 命がけの戦いに、ひとりで行かせるなんて出来ない。おれも一緒に、バレンタインデーを戦うよ

サクラ: ……え?え?

小 狼: 色んな所を旅している間に、武術も習ったし。中でも星史郎さんって言うひとから教わった武術は実践的だったんだ。戦いが2月14日限定なら、何とかなるかもしれない

サクラ: ……小狼君…???

 

 

理事長室

 

SE (小狼、サクラをのぞいていた望遠鏡をさげて)

 

有 子: うふふ、微笑ましいわねぇ

黒 鋼: 望遠鏡でのぞき見するな。悪趣味

有 子: のぞき見じゃないわ、見守ってるのよ

ファイ: ほんと、可愛いですねぇ。でもって、やっぱり勘違いしてるみたいですよ、小狼君

黒 鋼: おまえものぞくな

ファイ: あはは、黒りん先生もみる―?

黒 鋼: 見るか! あんな真面目なヤツを騙しやがって

有 子: あら、自分で正解にたどり着いてこそ、理解が深まるってものよ

ファイ: それに教えてくれるのがサクラちゃんなら、喜びも一入二入

有 子ファイ ねぇ

黒 鋼: 悪魔と魔女

有 子: 何かいった?

ファイ: (さらっと) 悪魔と魔女っていいました

黒 鋼: う

有 子: まあ

ファイ: 告げ口しちゃった―。あはは―

 

有 子: 黒鋼先生のお仕置きは後で考えるとして

黒 鋼: ちょっと待てよ、くぉら!

 

有 子: 堀鐔学園、今日も平和ね

 

  

-END-

 

 

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